例によって久々にマジメな歯科の投稿しますね。
先月半ばに岡山市にて日本口腔インプラント学会学術大会・総会というのがありまして、遠路はるばる行って参りました。これは全国にある6支部の地区別大会とは違って、本会と呼ばれる全国大会です。
何しに行ったかといえば、後楽園を見て岡山のブドウを買ってきました。じゃ〜〜なくて。インプラント専門医試験を受けるための1ステップとなる、ケースプレゼンテーション試験を受けてきました。
そして昨日正式な合格通知が届きました(まだ専門医ではないです)。ホッとしました。
いろんな経緯から一昨年より「盛岡インプラントスタディーグループ」という勉強会の代表を努めさせて頂いています。代表という立場になってから、やはり特別な責任を感じていました。
「はい、私もインプラントを施術していますよ」「20年の経験がありますよ」じゃあ、何の説得力もないんです。他県のスタディーグループとの交流をしてみて、そのようなことを感じるようになりました。
じゃあ、と言うことでいまさら57にもなって専門医を取得することを決意しました。代表になるまでは、全く考えてもいなかったんですが・・・。
専門医ということは、どんな科・分野でもそうですが、その分野に於ける高度な専門的知識と技能を有してなければならないということです。従って資格を得るためのハードルは高いです。岩手県には大学に2名、開業医はわずか3名しか居りません。県民性なのかとは思いますが、岩手県の歯科開業医は600名以上居て、治療のレベルは決して低くはないのにそれしかいないのです。(自分も含め)ちなみに北海道は80名以上です。以下、青森10名・秋田10名・宮城10名・山形5名・福島6名です。これが関東以南になるとびっくりするくらい居られます。
患者さん側から考えれば、やはり学会認定の専門医という資格が有ると無いでは、かなり安心感が違うのではないでしょうか。但し専門医やさらにその上の指導医という資格があっても???という先生がいらっしゃるのは残念ですが。逆に持っていなくても素晴らしい治療をなさる先生も沢山知っています。ですので、あくまで一般論と考えて下さいね。
ここ数年でインプラントについてはかなりネガティブな報道や事件が多すぎました。安全に、安心してインプラント治療を受けて頂けるために、専門医資格は一つの目安にはなるかと思います。まだ一つのステップをクリアしただけですが、条件クリアして必ず資格を取り、その後は後輩たちにも資格取得を勧めていくつもりでいます。
岡山市には初めて行きましたが、関西らしくない落ち着いた雰囲気の都会でした。路面電車が走っていて、街なかには日本3大名園の後楽園、岡山城などがあり、人も含めて盛岡に似ているなぁと感じました。ビックリしたのは1000km以上離れた岡山に、「盛岡冷麺」のお店があったことです。