2/14と15、上記大会で東京へ行ってきました。春一番が吹き荒れた翌日で、暖かいを通り越して汗ばむ暑さでした。半袖のヒトもたくさん見かけました。でも2月で24℃ってのはやっぱり変です。
平たく言うとITIというインプラントの国際的な研究組織が主催する、シンポジウムのようなものです。
「ゆりかもめ」に乗って有明の東京ビッグサイトに初めて行ってきました。
メイン会場は1000人収容の国際会議場でドイツやスイスからのメインスピーカーの講演時はほぼ満員でした。別室で中継を見ていた方も沢山いたようです。
15年以上前からこのブランド(製作メーカーはStraumannという別会社なのですが)の製品を使っていますが、30年以上の歴史があって臨床実績の文献も豊富な信頼できる製品です。そのため形状やコンセプトを模倣したコピー製品が山のように出回っています。中には図々しくもITIとの互換性を「売り」にして値段を安く売っているメーカーもあります(私は絶対に手を出しませんが)。つまりそのくらい信頼性のあるシステムだと言えます。(なんでパテントを取らないのか不思議ですが・・・)
ライバルとなるNobel Biocare社も基本となるインプラント=ブローネマルクシステムに改良を重ねながら30年近く販売しています。こちらのITIもオリジナルのデザインのインプラントを20年以上販売継続しています。
商品が良いから継続販売している訳ですが、我々ユーザーにとってそれは何よりも非常に大切なことなのです。5年や10年単位でころころ変わられたら、メインテナンスに対応できません。基本的にインプラントは埋入したら一生はずさないで使えるものですから。
ただ、Nobelが次々と(時にはちょっとこれは?というものもありますが)新製品を発売して市場のシェアを伸ばしてきたのに対して、ITIの方は保守的なのか日本ではここ10年くらい新製品がなく日本でのシェアを落としています。実際は海外では新製品が販売されているのですが、申請して数年経っても厚労省の認可が下りず営業担当が泣いている状況です。
今回も海外演者は新製品の優秀さを発表していましたが、売っていないものは使えません。厚労省の認可の仕組みが私にはよく分かりませんが、こうしたところでも日本は他国に対して異常なほど官僚支配が強く、システムもブラックボックスなのです。
そんなわけで今回も新製品の発表には至らず、ちょっと盛り上がりに欠ける内容の会になってしまいましたが、今年初めての出張で刺激を受けて来ました。
ただし会場があまりにも都心から離れすぎていて、以前の東京国際フォーラムのほうがずっと便利でした。
あとは参加費5万円というのは少し高過ぎませんかねぇ・・・
東京ビッグサイト、でかいです。
そういえば以前にエスカレーター逆走事故がありましたね。
最近はこのように横長に画像を組んで発表する先生が多くなりました。
1回で伝える情報量が多くインパクトも強く感じます。